更新日:2025年12月24日

ページID:12112

ここから本文です。

情報リテラシー啓発教室

bunkyorei

 増加する特殊詐欺・闇バイトから区民を守るため、文京区は、防災危機管理課主催で、慶應義塾大学初ベンチャーのClassroomAdventureと協力し、「レイの失踪」を用いた区民向け啓発イベントを実施しました。

目次

 情報リテラシー啓発教室を開催

 体験型のゲームで学ぶ新しい防犯教育

 参加者の事後アンケートから

 富坂警察署からのお知らせ

 主催者コメント

 みんなで作る安全・安心な文京区

情報リテラシー啓発教室を開催

koshu2

 文京区(総務部防災危機管理課)は、株式会社Classroom Adventure(本社:東京都中央区、代表取締役:今井善太郎)と協力し、SNS等を介した犯罪被害や「闇バイト」への加担を防止するための「情報リテラシー啓発教室」を、令和7年12月20日(土曜日)午後2時から区民センターにて開催いたしました。

 本教室では、実際のSNSをリアルに再現した擬似体験ゲーム「レイの失踪」を活用し、文京区民を対象に、ゲームを通じて犯罪の手口と回避策を学ぶ機会を提供しました。

体験型のゲームで学ぶ新しい防犯教育

reinossiso

 「レイの失踪」は、リアルに再現されたSNS空間を舞台に、失踪した友人「レイ」が闇バイトに勧誘され、抜け出せなくなる過程を疑似体験するプログラムです。

 参加者は忠実に再現されたゲームの世界で、ストーリーを進めました。

koshu3

 当日は、ゲームを楽しんだ後、ClassroomAdventureの講師の方から、次の3点についての具体的なレクチャーがありました。

 「狙われない」:どのような投稿が犯罪グループのターゲットになるのかを理解する。

 「騙されない」:巧妙な勧誘手口や隠語を見抜くリテラシーを養う。

 「ハマらない」:一度個人情報を渡すと抜け出せなくなる仕組みを擬似体験し、拒絶する勇気を学ぶ。

koshu6

koshu1

参加者の事後アンケートから

アンケートの統計結果

 「闇バイトに対する理解が深まった」という質問に対して肯定的な回答者は100%、その中で「とてもそう思う(最高評価)」の回答者は87%を占めました。

 また、「レイの失踪」を楽しめましたか?」という質問に対しても「楽しめた」と回答した生徒が90%以上でした。

 今回、一般公募で参加者を募りましたが、最年少で6歳、最年長で70歳と幅広い世代の方から申し込みいただきました。

 参加者の半数は小学生でしたが、このことから、子どもたちのネットリテラシーの重要性に対する保護者の意識の高さと関心の高さがうかがえました。

 内容的には、難しい漢字や表現、デジタル機器の操作など大人でもなかなか難しいところもあったのですが、流石、デジタルネイティブ(物心ついた頃からインターネットやデジタル機器が身近にあった世代)だけあり、主催者側も圧巻の、大人顔負けの操作スキルを披露してくれました。

参加者様からのご意見

 「小学生には難易度高めだと思いますが、中学3年生以降、必修にした上で何回も体験させても良いかと思いました。」

 「謎解きで楽しみながら勉強できるのでとてもよかったです。娘も楽しんでおりました。」

 「今度、文京区児童相談所にも「レイの失踪の実演」をお願いします。」

 「今度機会があれば、中学生の娘にも受講させたいくらいです。」

 「闇バイトのみならず犯罪防止の啓蒙はぜひ学校教育に取り入れてもらいたいです。」

富坂警察署からのお知らせ

tomisaka

 本教室には、警視庁富坂警察署防犯係の警察官にお越しいただき、区内の犯罪について防犯講話を頂きました。また、警視庁が提供する防犯アプリ「デジポリス」(外部リンク)についてもご紹介いただきました。

 文京区は、富坂警察署をはじめ、区内警察署、警視庁本部と連携しながら、各種犯罪抑止、防犯対策に努めてまいります。

dezipolice(外部リンク)

 防犯アプリ「デジポリス」(外部リンク)

主催者コメント

講師(ClassroomAdventure)コメント

 今回の文京区での「レイの失踪」体験会では、小学生から大人の方まで幅広い世代の方々にご参加いただき、会場全体が一体となって盛り上がる様子に私自身も多くのエネルギーをいただきました。

 通常は高校生以上を対象とすることの多い内容ですが、小学生の皆さんが「板(クレジットカード)」といった隠語の意味に驚きつつも、前のめりでクイズや謎解きに参加し、元気よく質問してくれたことが特に印象的でした。保護者の方からも「小学生にも分かりやすい説明だった」「娘も楽しんでいた」といった温かいお声をいただき、世代を超えて「闇バイト」という深刻な課題を楽しみながら学んでいただけたことを大変嬉しく思います。

 また、「児童相談所の職員にも実演をお願いしたい」、「中学3年生以降は必修にすべき」といった、今後の展開をご期待いただく感想も多数寄せられました。

 皆様が今回の体験を単なるイベントで終わらせず、ご自身やご家族、そして地域を守るための知識として持ち帰ってくださったことは、講師として何よりの励みです。この学びが、皆様の安全な生活の一助となることを心より願っています。

文京区総務部安全対策推進担当課長コメント

kacho

 本教室にご参加、または興味を持っていただきありがとうございます。

 皆さんは、スマートフォンやSNSを、毎日のように使っていると思います。

 とても便利で、楽しいものですが、その一方で、知らないうちに危ない目にあってしまうことがあるのも事実です。

 最近では、「簡単にお金が稼げる」「誰でもできる」といった言葉から始まり、いつの間にか犯罪に関わってしまう、いわゆる「闇バイト」の被害が増えています。

 こうした多くの事件は、特別な人が巻き込まれるのではなく、ごく普通にSNSを使っている人が、きっかけも分からないまま巻き込まれるという点が、とても怖いところです。

 この教室を通して、「ちょっと怪しいな」「一度、誰かに相談しよう」

そう思えるようになったら、それだけでも、とても大きな成果です。

 情報を扱う力は、犯罪を未然に防ぐこと、防犯に直結します。区民一人ひとりが正しい知識を持ち、安全なインターネット利用を実現することが、地域の安心につながります。区では、今後もこうした取り組みを推進してまいりますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

みんなで作る安全・安心な文京区

闇バイト撲滅にむけて

zentai

 参加者、主催者一同が「闇バイト撲滅」の横断幕の下、記念撮影を行いました。

文京区防犯機器等購入補助事業(個人宅向け)

bouhan

 昨今の体感治安の悪化や防犯意識の高まりを踏まえ、文京区では、令和7年度(令和8年度も予定)、文京区では、東京都防犯機器等緊急補助事業を活用した補助事業を実施しています。

 ご自身や家族の身を守るために、防犯カメラ等の防犯機器の設置と本補助金の活用をご検討ください。

 詳細は以下のページよりご覧ください。

 文京区防犯機器等購入補助事業(個人宅向け)

シェア ポスト

お問い合わせ先

総務部防災危機管理課安全対策推進担当

〒112-8555 東京都文京区春日1丁目16番21号文京シビックセンター15階北側

電話番号:

ファクス番号:03-5803-1344

お問い合わせフォーム

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください。

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

こちらの記事も読まれています。