更新日:2018年12月25日
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小野 樹里実
「今すぐ手術をしないと大きくなった時に耳が聞こえなくなるかもしれないよ。」と病院の先生にそう言われた私は、手術がされるのがこわくて、手術が始まると泣いてしまった。当時小学校1年生、生まれつき中耳炎だった私は、3回ほど手術を行い、小学校4年生の時に完治した。
私の受けた手術は何十万円もかかるものではなく、費用の負担は元々小さかった。でも、私の住んでいる文京区には「こども医療費助成」という制度があり、文京区在住のこどもが医療機関で受診した際、保険診療自己負担分を区が負担してくれる。地域によって助成される年齢に制限はあるが、この制度のおかげで費用は軽減され、病院へ行けるので感謝している。そして、今回税の作文を書くにあたって税金についてもっと知りたいと思い調べてみたところ、この制度で負担してくれるお金は、区に住んでいる人達の税金によって賄われているのだと知り、重症な症状ではない限り病院へ行くのは申し訳ないくらいだと感じた。とはいうものの、この助成があるから風邪をひいたり、怪我を負ってしまった際早急にすべき処置を受けられる。それも全て税金のおかげである。また、こども医療費助成とは内容が違うけど、救急車も税金によって動き、人々の命を救うために病院へと運んでいる。だから税金がこの世に存在しなかったら大変なことになってしまう。
来年から消費税が8パーセントから10パーセントに引き上げられるというが、世界のため、国のため、人々のために使われるのだと思うと日本国民として貢献できるから嬉しい。また、消費税に関しては、中学生である私が唯一納めている税金だ。税金にも種類がたくさんあるが、国民一人一人が必ず納めることで、病気や怪我で治療が必要になった時に困らずに済む。こどものうちは医療費があまりかからないからといって、病院へたくさん行ったり、医師から決められた分量以上の薬を処方して貰うのは、税金の無駄遣いになるので控えるようにすべきである。私自身も、病院に同じ薬をもらいに何度も行くことは面倒だと思い、一度にたくさんの薬を貰ってしまうことが時々あるので、税金の無駄遣いをしないように心がけようと思う。
そして、病院に行く時は、家族や区民の方達が働いて納めた税金で、自己負担だと高額な治療費も薬代もほぼ無償で受けられるのだということを決して忘れないようにしたい。それから私が社会人になって収入を得るようになったら、今の私達のように平等に治療等を受けられるよう、定められた税金をきちんと納めたい。また税金についてマイナスなイメージを持つ人がいたら、「税金を納めるのは良いことなんだよ。」と教えることができるようにもしたい。そのために今の私にできることは、税金の仕組みや種類を学び、大人になった時に困らないようにすることだと思う。
柴田 楓子
私が税金を意識し始めたのは、2014年に消費税が8パーセントに引き上げられたというニュースを見たときからです。このころから友達と出かけたりするようになり、8パーセントの意味が良く分かるようになりました。私が払っている税は、今は消費税だけだけれど、学校の授業で他にもたくさんの種類の税があることを知りました。少しずつのお金が集まり、大きな額となって私達の生活を気づかないようなところで支えてくれていたんだと思いました。
最近のことでは、私は4月に引越しました。そしてその後、二ヶ月もたたないうちに前に住んでいたところで震度6弱の地震がおきました。友達はみんなけがなどは大丈夫そうでしたが、水道やガスが止まっていたところはすごく大変そうでした。力になりたくても、遠くて、何も出来ませんでした。しかし、今回税について学んで、税金の約0.6パーセントが震災復興費にあてられていると知り、私も少しは役に立てているかもしれないと思い、ほっとしました。税金を通して何かできるなんて考えたこともありませんでした。
私が特に興味があるのは一番身近な消費税で、調べてみると、平成になると同時に導入されて、今では税金の20パーセント近くを占めています。導入された理由は、税制全体のバランスをとって、収入が不安定な所得税に頼らなくていいようにするためと、個別間接税問題を解決するためと、高齢化社会でお年寄りに払うための年金を確保したりするためです。これを払うことが出来るんだと思うと、国の色々なことに少しずつ貢献できる気がして、少しうれしくなります。
おそらく、これからの復興や政治のためのお金は、足りなくなれば消費税を上げることによってまかなっていくことになると思います。私は、消費税がとても高い国は、何にその税を使っているのだろうかと思い調べてみました。すると、医療費、教育費が無料など、とても高福祉な国を見つけました。そして、この国の特にすごいところは、税は何かあった時に助けてもらったりするために国に預けるものだと国民が考えているらしいということです。私はこのことを知って、将来、日本の消費税が増えていってしまった時に、日本人にも、こんな考え方が広まっていればいいなと思いました。そして、そのころ政治の中心になっているのが、私たちの代かもしれないと思うと、世の中のしくみについてもっと知っておきたいと思うようになりました。
今回税について学んで、払うのが嫌なものだった税が被災地とのかけ橋になったり、将来働いて税が払えるようになると、次世代を支えていく人たちを育てることに貢献できたり、今まで頑張ってくれたお年寄りへの年金の一部が払えたりして、過去や未来へのかけ橋にもなると気づきました。私も社会に貢献できる人になるために努力しようと思いました。
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