ここから本文です。
(1)車いす、手すり、手指保護具の事故にご注意ください(平成24年11月14日)
1.車いす(入浴用)
- 事故発生日:平成21年6月18日
- 事故報告日:平成21年6月24日
- 製品名:車いす(入浴用)
- 機種・型式:SW-6023
- 事業者名:ウチヱ株式会社
- 被害状況:重傷1名
- 事故内容:
当該製品で移動中に製品の一部が破損し、使用者が転倒して重傷を負った。破損箇所は、後輪付近に設けられた右ティッピングレバー(段差を乗り越える際などに、介助者が両手でハンドルを保持しつつ足で踏み込み、テコの原理で前輪側を浮かせる部品)であった。また、当該製品は、ティッピングレバーの破損が、フレームパイプ結合部に影響する構造であった。
調査の結果、介助者が肘掛を片手で持ち上げながらティッピングレバーを踏み込んだため、同レバーに設計値以上の荷重が加わって破損し、さらに車体のフレームパイプ結合部が外れてバランスを崩し、転倒したものと考えられる。取扱説明書には、ティッピングレバーに関する注意表示が記載されていなかった。
なお、事業者は、ティッピングレバーの設計・材質変更及び取扱説明書の改訂を実施している。
- 発生場所:和歌山県
- 備考:平成21年6月26日にガス機器・石油機器以外の製品に関する事故であって、製品起因か否かが特定できていない事故として経済産業省が公表していたもの
2.手すり(浴室用)
- 事故発生日:平成22年12月2日
- 事故報告日:平成23年2月22日
- 製品名:手すり(浴室用)
- 機種・型式:UST-130
- 事業者名:アロン化成株式会社
- 被害状況:重傷1名
- 事故内容:
使用者(80歳代男性)が入浴中、異音がしたため家人が確認すると、使用者が倒れており、負傷していた。現場に、浴槽から当該製品が外れて床に落ちていた。
調査の結果、当該製品には、異常が認められないことから、浴槽への固定が緩んでいたため、浴槽から外れ、転倒に至ったものと考えられる。本体及び取扱説明書では、浴槽固定に関して注意喚起はあるものの、固定が緩んでいる場合の具体的な調整方法等が記載されていなかった。このことも事故に至った原因と考えられる。
- 発生場所:北海道
- 備考:平成23年2月25日にガス機器・石油機器以外の製品に関する事故であって、製品起因か否かが特定できていない事故として公表していたもの
3.手指保護具(口腔用)
- 事故発生日:平成24年4月11日
- 事故報告日:平成24年4月19日
- 製品名:手指保護具(口腔用)
- 機種・型式:L/S
- 事業者名:株式会社オーラルケア
- 被害状況:死亡1名
- 事故内容:
施設内で当該製品を使用中、当該製品の一部が破断して患者の口腔から体内に入り、病院に搬送後、窒息による死亡が確認された。
調査の結果、当該製品には劣化の痕跡や破損の起因となるような異常は認められないが、何らかの原因で内側からクラックが生じ、継続的な使用によって破断したものと考えられる。
なお、パッケージには、使用上の注意は記載されているものの、内側の破損や破損時の危険性等の注意喚起の表示が無く、現行の注意表示では不十分であると考えられる。
- 発生場所:大阪府
- 備考:平成24年4月24日にガス機器・石油機器以外の製品に関する事故であって、製品起因が疑われる事故として公表していたもの
シェア ポスト
お問い合わせ先
福祉部障害福祉課身体障害者支援係
〒112-8555 東京都文京区春日1丁目16番21号
文京シビックセンター9階北側
ファクス番号:03-5803-1352
お問い合わせフォーム
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください。