更新日:2024年4月30日
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A群溶血性レンサ球菌という細菌による感染症で、小児がよくかかる細菌性感染症のひとつです。
患者のせきやくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれる細菌によって飛沫感染や接触感染します。汚染された食べ物からの集団感染が見られることがあります。
季節的には冬季が多く、幼児期から学童期に多く発症します。成人での発症もみられます。
感染して2~4日後に発症し、発熱、咽頭痛、頭痛、吐き気などがみられます。通常1週間程度で症状は落ち着きます。
まれに重症化し、発赤毒素により、突然の高熱、咽頭痛、舌が赤くなってブツブツができる『いちご舌』が特徴のしょう紅熱に移行することがあります。
未治療の咽頭炎患者は、数週間から数か月にわたり咽頭に菌を持っていますが、感染性は2~3週間で低下します。適切な治療を行うと感染性は24時間でほぼ消失します。
抗菌薬による治療が基本です。標準的治療期間は10日間です。
合併症には、肺炎、髄膜炎、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などがあります。
学校保健安全法では、病状により学校医その他の医師において伝染のおそれがないと認めるまでとされています。
手洗いやうがい、マスクの着用などが有効です。
咽頭痛がある場合は早めに受診し検査を受けましょう。
保健衛生部・文京保健所予防対策課感染症対策担当
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