更新日:2024年8月21日
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※令和5年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。
エムポックスは、エムポックスウイルス感染による急性発疹性疾患です。感染症法では4類に位置付けられています。主にアフリカ中央部から西部にかけて発生しており、自然宿主はアフリカに生息するげっ歯類が疑われていますが、現在では不明です。2022年5月以降、エムポックス流行国への海外渡航歴のないエムポックス患者が世界各地で報告されました。国内では、2022年7月に1例目の患者が確認され、その後も散発的な患者の発生が報告されています。2024年8月14日にWHOは、エムポックスがアフリカ中部のコンゴ民主共和国を中心に感染拡大していることを受け、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
通常潜伏期間7日~21日です。(平均12日)
発熱・頭痛・リンパ節の腫れ・筋肉痛などが1日から5日間続き、その後皮膚の発疹が出現します。
発疹は、典型的には顔面から始まって体じゅうに広がります。
徐々に膨らんで水泡(水ぶくれ)になり、膿が出て、かさぶたとなり、発症から2~4週間で治癒します。エムポックスは多くは自然軽快しますが、小児や妊婦、免疫不全者で重症となる場合があります。
感染流行地に滞在し、発疹や発熱などの症状がある場合は念のため医療機関を受診してください。
保健衛生部・文京保健所予防対策課感染症対策担当
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