更新日:2025年12月16日
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HIV感染症とは、ヒト免疫不全ウイルスによる感染症です。サハラ以南のアフリカ、ロシア、アジア、中南米の一部の地域で流行しており、わが国でもHIV感染者・後天性免疫不全症候群患者は増加しています。
病原体は、ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus1:HIV-1、human immunodeficiency virus2:HIV-2)を原因とします。主な感染経路は性感染で、患者の精液や膣分泌液に含まれるウイルスが、粘膜(尿道・膣・肛門)との接触を介して感染します。その他、母子感染(妊娠中、分娩時、母乳を介した感染)、針刺し事故や注射器の共用などの血液を介した感染があります。
潜伏期間は、数週間~十数年間です。感染初期に、発熱、のどの痛みや倦怠感などのインフルエンザに似た症状が出ることもありますが、数週間でおさまります。抵抗力が落ちてくると、発熱や下痢などの様々な症状があらわれ、さらに病気が進行すると、肺炎(ニューモシスチス肺炎)や脳炎(HIV脳症)になったり、腫れもの(カポジ肉腫)ができたりするなどの日和見感染症や悪性腫瘍を併発します。
HIV感染症を完全に治療する薬はなく、ウイルスを抑制して病気の進行を大幅に抑えるための薬を使用します。
不特定の人との性交渉は避け、性的接触の際にはコンドームを正しく使用しましょう。また、HIV感染症について正確な情報を知ることが、予防行動をとる上では大変重要になります。
血液を採取して、スクリーニング検査では酵素免疫抗体法やゼラチン粒子凝集法などによりHIV抗体を検出します。確認検査ではウエスタン・ブロット法が用いられます。
無料・匿名検査は都内各保健所、南新宿検査・相談室、多摩地域検査・相談室で受けることができます。また、有料で医療機関でも受けることもできます。
検査を受ける曜日、場所、性感染症検査との同時検査、即日検査を希望するかどうかなどについて、「HIV検査相談マップ」(外部リンク)で希望の場所を検索することができます。
感染症法では、五類感染症(全数把握対象)に定められており、診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出ることが義務付けられています。
詳細な情報についてはこちらをご覧ください。
保健衛生部・文京保健所予防対策課感染症対策担当
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