更新日:2023年7月12日
ページID:2805
ここから本文です。
冬場に多いのが、ノロウイルスによる食中毒です。
特に今年の冬はノロウイルスによる食中毒・感染性胃腸炎が多発しています。
高齢者や子どもは健康な成人よりもノロウイルスに感染した場合、重篤化しやすいです。
また、飲食店、保育園や学校、福祉施設などで発生すると、患者の数が多くなることがありますので十分注意しましょう。
ノロウイルスの感染力は強く、100個程度のわずかなウイルス量でも感染する可能性があります。
感染者が用便後の手洗いが不十分なまま調理をすると、食品がウイルスに汚染され、その食品を食べることにより感染します。
ノロウイルスに感染しても発症しない場合があります。
このような人を不顕性感染者または健康保有者と呼び、発症している人と同量のウイルスを保有・排出しているので、知らないうちに他の人にうつしてしまうこともあり、注意が必要です。
(写真:ノロウイルスの電子顕微鏡写真東京都保健医療局提供)
人間の体内に入ったノロウイルスは小腸で増殖し、便やおう吐物に含まれて体外に排出されます。
患者の便には1gあたり1億個以上、嘔吐物には1gあたり1000万個以上のノロウイルスが存在すると言われています。
便1gで100万人、嘔吐物1gで10万人が感染する量のウイルスが存在しているということなのです。
また、嘔吐物や下痢などの症状が消えた後もしばらくの間、患者の便中にはウイルスが排出され、長い時には1ヶ月程度ノロウイルスの排出が続くこともあります。
ノロウイルスは乾燥に強く、ドアノブなどの表面についた状態でも長期間生存します。
85~90℃で90秒間以上のしっかりした加熱によりウイルスは感染力を失います。
また加熱の他にも塩素系漂白剤での消毒が有効です。
潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)は24~48時間で、下痢・吐き気・腹痛・発熱が主症状です。
通常3日以内で回復しますが、抵抗力が落ちている人・乳幼児・高齢者は長期化する場合があります。
感染しても全員が発症するわけではなく、発症しても症状が重い人もいれば、風邪のような症状で済む人もいます。
保健衛生部・文京保健所生活衛生課食品衛生担当
〒112-8555 東京都文京区春日1丁目16番21号
文京シビックセンター8階南側
電話番号:
03-5803-1228
ファクス番号:03-5803-1386